梅雨の立山三山テント泊、ライチョウ多発スポットで親子と出会う。

2020/07/27

2020年 3000m峰 テント泊山行 山行記録 登山 北アルプス 無雪期 立山 立山三山

t f B! P L

前回悪天候で登れなかった立山三山にリベンジ、ライチョウの親子が出迎えてくれた。

連休を利用して、2019年に剱岳に登った際に、台風の影響で回れなかった立山三山に登ってきました、アラサーがんちゃんです。立山三山と言えば、大汝山が3000m峰21座のうちの一つですね!今回は初めて雷鳥沢でテント泊をしましたが、硫黄の匂いがよかったです。(というかどこ歩いてても結構匂ってた)。ちなみに立山は雄山、大汝山、富士ノ折立の総称です。

前回の記録はこちら。

概要

日時:2020年7月24日~25日(テント1泊)
メンバー:がんちゃん、雨に降られて豆腐屋嫁(特に意味は無い)
行程:1日目に室堂から浄土山に登り雷鳥沢でテント泊。2日目に雷鳥沢から別山、大汝山、雄山と回り室堂へ戻る。(下記のログはなぜか赤線がうまく表示されていない)



雨の中の立山信仰、立山三山を巡る。

1日目:過去の山、浄土山がわからんすぎる。

時間:3時間2分
距離:6.9km

<コースタイム>
11:02 室堂-12:14 浄土山-12:27 浄土山南峰-12:45 一の越山荘-13:56 浄土橋-14:00 雷鳥沢キャンプ場 

前日の23日に御嶽山に登り(記事はこちら)、高山市で宿泊。夜明け前に立山駅まで車で移動し、アルペンルートで室堂まで。コロナの影響でアルペンルートのWEB予約は出来ないので当日券を買った。8時40分のケーブルカーに乗りたくて、8時10分頃に切符売り場に並んだがダメだった(20組ぐらいの待ち行列)。次の9時40分の便になったので1時間ほどゆっくり過ごす。そうこうしてツイッターを見ていると、どうやらフォロワーが立山駅にいるらしい。会えるかなと思ってリプし、時間をつぶしていると突然誰かに声をかけられる。


こばこばだった。彼とは岡山や乗鞍でロードに一緒に乗ったなぁ(あの時も雨だったな)。というか家に泊りに来たことなかったっけ?(記憶が曖昧)これが立山2days、1例目のエンカウントである。

立山駅ロープウェイ乗り場。

そうこうしているうちに時間となり、ロープウェイ、高原バスを乗り継ぎ室堂に到着した。バスは1時間ほどかかるので仮眠するのもいいだろう。結局予定より1時間遅れでの室堂スタートとなったが、この日はせいぜい3時間の予定だったので特に問題はない。ボチボチ歩くこととした。

序盤はこんなところを歩く。
雪渓でスキーをしている人も。

天気が回復する見込みもなく、歩き始めからガスガスで目指す浄土山2831mもガスの中だった。悲しいな。。室堂平を10分ほど歩くと室堂山への登りへと入る。この辺りは7月でも残雪が所々に見られて、雪渓を渡るポイントがいくつかあった。雪の状態によっては軽アイゼンやピッケルが必要になりそうだ。あらかじめ情報収集した方がいいだろう。そういえばスキーをしている人もいた。

時折雪渓を渡る必要があるので注意したい。

徐々に斜度がきつくなり、時折雨脚が強くなったり風も吹きつけたが、前日の御嶽山でめちゃくちゃに心拍数を上げたおかげか比較的脚は軽く感じられた。いいアップになったんだなと、前日の苦労を正当化することとした。これ大事。嫁の機嫌も取れるし←

名前がわからん!
オオツガザクラがかわいい。

室堂山の展望台へは行かず(そもそも展望なんてこのガスであるわけがない)、そのまま浄土山へと向かった。浄土山の山頂らしきところに着いたが、山頂の看板などは見当たらずよくわからなかった。しばらくGPSと地図を照らし合わせてうろうろしてみたが明確な山頂はよくわからんすぎた。わからんすぎる。軽くググってもよくわからない。まぁ、大体この辺りが山頂だろうということで適当に写真をいくつか撮っておいた。きっと広場的な感じなんだ・・・。

浄土山北峰付近のケルン。
もしかしてこれが浄土山山頂(南峰)だったりするの・・・?

後で調べたところ、北峰に軍人霊碑があるようだが私が見たのはケルンだけだった。しばらく行くと富山大学立山研究所がある。どうやらこの研究所が南峰らしい。この辺りはライチョウがよく見られるらしいが、今回は1羽たりともいなかった。予定ではここから龍王岳(片道10分)にピストン予定だったが、このガスの中登っても仕方ないしということでやめておいた。そのまま雷鳥沢に下るために一ノ越へと向かった。

一ノ越山荘。

一ノ越から雷鳥平までは約1時間半の行程である。途中で室堂への分岐があるので道を間違えないように注意したい。この道は大きな岩の上を伝っていくところも所々あった。ちなみに一の越から雷鳥沢へは神の道とも呼ばれているようだ。正式名称は母恋坂とのこと。

室堂まではこんな岩々の道もある。
蕨みたいで食べられそうな気がしてくる。

めちゃくちゃ雨が降ったわけではなかったが、ずっと降り続けていたので全身びしょ濡れだった。嫁のレインウェアは私のおさがりで、性能も下がっていたようでなかなか辛かっただろう(真顔)。

それにしてもガスガスである。
この先へ行くと雷鳥沢キャンプ場が見えてくる。比較的緩やかな下りだ。

そうこうしている内に雷鳥沢キャンプ場が見えてきた。この天気のせいか比較的すいており、テントは20張りほどだっただろうか。

賽の河原付近。雷鳥沢キャンプ場まであと少し。

キャンプ場について今日の寝床を探した。この雨だから水はけのいい土地を買わなければいけない。ちなみにここの土地は1人500円だ。いい感じの水はけのいい場所を見つけ早速テントを張った。その間に嫁に受付を済ませてもらった。ちなみに、コロナの影響で同時に受付ハウスに入れるのは2人までのようだ。ちなみに水場もトイレもある。

今日はここをキャンプ地とする!雨天時は前室がありがたい。

着替えを済ませたころには15時頃だっただろうか。夕飯にはまだ少し早いがお腹が減っていたので遅めの昼食ということで軽くアルファ米(尾西)と業スーヌードルを食べた。その後ダラダラしたり、明日のことを考えたり仮眠したりした。

尾西のフリーズドライ米、簡単でウマイのでオススメ。

しばらくしてお腹が減って夜ご飯とした。この日のディナーは早ゆでマカロニパスタにお肉ごろごろミートソース(レトルト)と業スーヌードル、そしてやっぱりアルファ米(尾西)である。いつもは固形物を食べるのが面倒なので、行動食もあまりとらないのだが、さすがに3日連続山行なので行動食も含め意識的に摂取した。飲もうと思って持ってきていたビールはこの気温(10℃前後)で飲む気にならなかったので結局飲まなかった。夕飯を済ませ適当に片付けたりしてシュラフに包まった。夜は時折雨の音が激しく、風も強くなっていた。明日は早めの時間ならそれほど雨は強くなさそうだったので、寝坊しないようにしようと強く誓った。

晩御飯たち。業スーヌードルはグリーンカレーとトムヤムクンを持ってきていた。

そういえば、前日にこばこばとは別のツイのオタクが剱岳界隈にいるとの情報を得ていた。しかし、この日は天候が悪く、剣沢キャンプ場で停滞したようで会うことはできなかった。翌日は剣御前小舎を通り別山に行くことを伝え出会えるのを楽しみにした。果たして出会えるのだろうか!?



GOOD NIGHT TATEYAMA.


2日目:現在と未来の雄山と別山、そして立山最高峰の大汝山へ。

時間:5時間56分
距離:12.3km

<コースタイム>
06:23 雷鳥沢キャンプ場-06:27 浄土橋-06:52 新室堂乗越-07:54剱御前小舎-08:44 別山南峰-08:53 別山北峰-09:07 別山南峰-09:49 真砂岳-10:20 富士ノ折立-10:37 大汝休憩所-10:45 大汝山-11:05 雄山-11:45 一の越山荘-12:19 室堂

GOOD MORNING TATEYAMA.

6時出発の予定だったので4時半に起きようと思っていた。かけたはずのアラームはならなかった。と思う。起きたのは5時前だった。まぁ、この天気だしモチベーションは無いし仕方ないよね。とりあえず雨足は弱まっていた。

朝ごはんは業スーヌードルとアルファ米(尾西)である。バリエーションの少なさよ。朝食を済ませ、荷物を片付ける。テント撤収のタイミングでちょうど雨が止んだ。ありがたい。最低限3000m峰21座の一つである大汝山3015mに登れれば十分だな。


雷鳥沢の分岐。右に行くと剱午前小舎へ直登。真っすぐ行くと新室堂乗越。

コースはどうしようかなとちょっと悩んだが、それほど荒れなさそうなので予定通りいくことにした。結局出発は6時20分頃だったのでほぼ予定通りだ。スタートしてすぐに、浄土橋方面から来た感じの男性2名グループとすれ違い、声をかけられた。

男性2人G「剱岳に行きますか?」
がんちゃん「No、立山三山回りますよ」
男性2人G「道がわからなくて~剱御前の方に行きたいンゴ。マークとか分かりにくいですよね~」
がんちゃん「Oh。。。(ここで地図を出す)。私たちも剱御前小舎行きますが、新室堂乗越から登るので。あそこが~xxx」
と地図を使って説明する。
男性2人G「一緒に行っていいですか?xxxx」
がんちゃん「ぽやぁ~xxx」

さすがに一緒に行くのはちょっと・・・。そんな感じでとりあえず雷鳥坂への分岐まで案内してあげたが、この二人はどこまで行くんだろうか謎だった。せめてスマホの地図とか紙の地図とかどっちか用意しておいてほしい。室堂平散策ならまだしも、この辺りまで来るなら脳内地図だけでもインプットしておいてほしい。というかこのレベルの場所でマーキングが分からなくて~とかいうならもうそれは重症である。道案内できる人と来てくれ!!とは思うもののそんなことを直接言えるわけではなかった。

そんなこんなで、新室堂乗越へ向かい雷鳥沢右岸を登り剱御前小舎へと向かった。このルートから登った理由は、単純にこのルートで行ったことがなかったということと、ライチョウがよく見られること、そして少し距離は伸びるがコースタイムが変わらないということだ。つまり斜度が緩い!

地獄谷あたり?

実際にここではライチョウに出会うことが出来た。しかも親子だ!!雛鳥が6羽ほどいてとてもかわいかった。ちなみにライチョウはメスが子育てをするので、この親鳥はメスだということが分かった。そういえば雷鳥坂を上っているさっきの男性Gが見えた。

なんだかんだ立山、剱岳に来た時は毎回出会えているライチョウ。
男性G。気を付けてね~。
剱御前小舎でトイレを済ませた。相変わらず雨で濡れていた。前日に会えるかな~と言っていたツイのミッチェルさんは7時過ぎに剣沢を出たようで、予定通りいけば同じ時間ぐらいにここについてるはずなので、少し待ってみたがそれらしき姿は見えなかった。仕方ないのでそのまま別山に行こうとして数メートル進んだが、爆風で耐風姿勢をとるのがやっとの状態だった。これはさすがにヤバイなということで一旦戻り作戦会議。とりあえず様子を見ながら別山あたりまで行って、稜線で爆風はヤバイので無理そうなら引き返そうということになった。そういえばここで先ほどの男性Gと遭遇した。無事そうでなにより。とりあえず剣沢方面に向かうようだ。お気をつけて~。

そんなこんなで再スタートしようとした矢先、突然「自転車の久保田さん?」と声をかけたられた。私のフォロワーが本名で呼んでくるのは珍しいので、ちょっとびっくりした。びっくりしたんだ。だが話を聞いてみるとどうやら私のフォロワーではなく、嫁のインスタのフォロワーだったwwそんなこんなで軽く談笑して再スタートした。

別山南峰。
風は少し弱まっており、まぁ前進できるレベルだった。別山(南峰)2874mに着く頃には多少穏やかになっており、太陽が昇ってきており時折温かさを感じた。折角なので北峰2880mにも行くことにして(というか立山三山は北峰だと思う)、ザックをデポし足軽に向かった。北峰からの眺望はよく、剱岳や鹿島槍ヶ岳などがよく見えた。鹿島槍カッコいいな・・・。

別山北峰から望む剱岳。
鹿島槍ヶ岳がよく見えた。カッコいい。

一通り景色を楽しんだ後、別山から真砂岳、富士ノ折立、大汝山、雄山と稜線歩きになる。風が強いので要注意だ。真砂岳は山頂まで行ったが、富士ノ折立はなんとなく面倒で行かなかった。今思えば立山の一つなので行くべきだったが、まぁ3000mじゃないしいっか。。。と思うことにした。あとこの辺りは氷河や雪渓を楽しむことが出来る。御前沢雪渓は2012年に日本初の氷河として認定された。
ちょこんと見える嫁と稜線と雪渓。
天気はイマイチだが稜線は美しい。

その後はメインディッシュの大汝山だ。山頂は岩の一角といった感じで、特に休める場所などは無く、ちょっとした置き看板があるだけだ。一応富山県最高峰だし晴れていたら展望がいいのだろう。

立山もとい富山県最高峰の大汝山山頂はただの岩感がある。

大汝休憩所

ちなみに大汝休憩所は映画「春を背負って」の舞台でもある。ここから雄山へ向かうが、雄山山頂直下の登り口がちょっとわかりにくかった。

雄山山頂。
雄山神社の石碑とか。
歌碑:立山に初めて立ちし遠つ祖も 涙拭はず祈りましけむ。

雄山を越え、一ノ越山荘へと下る。ここでツイのオタクから連絡が入り、どうやら室堂についてバスを待っているようだ。12時40分のバスに乗るようで、コースタイムだと1時間半ほどだったがあと1時間10分ほどしかない。サクサク行けば下りだし間に合うだろー!と思い、迎撃すべく室堂へサクサク向かうことにした。

途中にある祠。
雪渓にしっかりとステップが切られていた。整備ご苦労様です。
立山室堂山荘が見えてきた。
ただいま室堂。
ペースよく歩けたので1時間ほどで着くことができ、バス待ちしているミッチェル氏と相方の方と軽くお話をした(嫁は着替えてるので私だけ)。どこかでまた会おうな!!ちなみに私はザクではなくガンダムだ。がんちゃんのがんはガンダムのガンからきているのだ。そして我々も次のバスに乗り込んだ。そしたらどうやら立山駅で待っているらしいwwというわけで立山駅で再び会うこととなった。



ここでミッチェル氏の相方が私の嫁を見て何かに気づく。あっ。あれ???

ミッチェル氏の相方=剱御前小舎で会った嫁のインスタフォロワー

ファwwwなぜさっきバス停で気づかなかったのか。これがいわゆる世の中は広いようで狭いというやつか。人の出会いというのは面白すぎるな。そんなこんなでしばし談笑して山の話などをした。冬になったら雪の大山でも見に行こうか。帰りは番やの寿司でシースーを食べ、近くのオクトスというクライミングショップ?を楽しんだ。

今回は番やのすしへ。
富山に来たら毎回寿司食べてるな。えんがわウマイ。

国内3000m峰スタンプラリー

これで国内3000m峰スタンプラリーは3/21座となりました。今年はあとどれだけ押せるでしょうか。


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