御在所岳でバリエーションルート入門
今回登ったのは御在所岳のバリエーションルート、本谷(一ノ谷)です。山と高原地図ではルートは載っていませんし、YAMAPでは波線の危険ルートとなっております。バリエーションルートは基本的に一般道にあるようなマーキングなどはないのですが、この本谷には若干のペンキマークがあり、割と踏み跡もありバリエーションルートの入門にオススメかと思います。
御在所岳について
御在所岳は鈴鹿山脈にある1212mの山です。いわゆる鈴鹿セブンマウンテンの1つで、山頂近くまでロープウェイもあることから人気の山となっています。特に紅葉シーズンは人がめちゃくちゃ多いです。また、変わった形の岩も多く、見て楽しむだけでなくクライミングスポットとしても有名です。
山行の詳細
日程:2020年10月24日
距離:9.1㎞、718mD+
距離:9.1㎞、718mD+
メンバー:がんちゃん、妻
自家用車で中登山口周辺の駐車場にアクセス。
- 山行
- 3時間1分
- 休憩
- 1時間28分
- 合計
- 4時間29分
一ノ谷御在所山の家から入山
本谷へは中登山口の左側にある橋を渡ってアクセスします。橋はかなり劣化しているので、不安な人は一度沢に降りて登り返すといいでしょう。少し進と一ノ谷御在所山の家の右側に道があるので入っていき、少し進むと堰堤が現れます。
堰堤から本谷ルート開始といったところでしょうか。バリエーションルートなので基本的に決められた道はありません。滝や斜瀑などは巻いていくことになります。左岸なのか右岸なのか、そのあたりは自分で判断していきましょう。
巻道は結構踏まれているので道迷いのリスクはそれほどありませんが、それでも沢、岩場、巻道それぞれ危険個所もあるので慎重に進みましょう。ちなみに紅葉をめっちゃ楽しめます。
不動滝
不動滝は落差20mほどの滝です。比較的水量の少ない滝ですが、雨の日の翌日などは水量が増してなかなかの迫力となります。ただし、雨の翌日は沢の水量が増え、岩場も滑りやすくなるので要注意です。
不動滝は周りを岩壁で囲まれているようになっているので、幻想的な雰囲気を楽しむことがきでます。また、滝の上部にはチョックストーン(大きな岩が挟まっている)があります。ルートは滝の手前から右岸(進行方向左側)を巻くといいでしょう。左岸にも若干の踏み跡があるようですが、かなりの急斜面となっています。
大黒滝
大黒滝は落差15mほどの横に少し幅がありダイナミックな感じの滝です。私が訪れた時は目の前に大きな倒木がありました。比較的水量が多く、迫力のある滝を拝むことができます。大黒滝の上部にはスベリ滝があります。大黒滝も右岸を巻いて通過しましょう。
大迫力の大黒滝 |
ジョーズ岩
本谷にある有名な岩といえばサメの形に見える?ジョーズ岩(シャーク岩)でしょう。この岩の右側には鎖があり、岩を避けて通ることができますが、岩の下には人が通れるスペースがあり、岩の隙間を潜って通過することもできます。事前情報ではザックを下ろさないと通れないと書いてましたが、私が行ったときはザックを背負っていても余裕で通過することができました。
岩の隙間は登る必要があるので、苦手な人は避けた方がいいかもしれません。ジョーズ岩の上からは眺めも良く、この辺りからロープウェイも見えてきます。
大黒岩
ジョーズ岩から少し進むと分岐があり、右岸にロープがあります。左岸にはロープウェイへの作業用通路的なところがあります。右岸のロープを登ると大黒岩へアクセスできる一の谷新道に繋がっているのですが、私は間違えてそのまままっすぐ進んでしまいました。ちなみにまっすぐ進むと、かなり悪い道になり、その先は藪漕ぎとなってしまいます。
一ノ谷新道の入り口、トイレあり |
そんなこんなで大黒岩を見逃して山頂に着きました。帰りは中登山道で下山しましたが、紅葉シーズンということもあり、岩場や鎖場でプチ渋滞が発生しました。なお、ロープウェイは中登山口とは別のところに行くので注意してください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。御在所岳の本谷は大小様々な斜瀑や滝、岩などを楽しむことができるルートとなっています。バリエーションルートの入門としていかがでしょうか?
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