白い雷鳥と強風の雄山、美しき白銀の立山で11月に雪始めテント泊。

2020/11/25

3000m峰 テント泊山行 山行記録 雪山 登山 北アルプス 立山

t f B! P L

 アルペンルート冬季閉鎖前に立山の様子を見に行ってみた

そろそろ雪山の季節ですね。2020年の雪山GO TO始めは立山黒部アルペンルートでアクセスする立山(雄山)に決めました。折角なので雷鳥沢~別山を周っちゃいましょうというプランです。ちなみに立山黒部アルペンルートは12月1日~4月9日まで冬季閉鎖となっています。でも冬季閉鎖中でも登れますよ??ケーブルカーもバスもありませんけどね。。

美しき初冬の立山と白い雷鳥

山行概要

日程:2020年11月21日~11月22日、テント泊
メンバー:がんちゃん、腹痛の妻
行程:室堂~雷鳥沢キャンプ場~一の越山荘~雄山山頂~一の越山荘~雷鳥沢キャンプ場~室堂

天気はMountain Weather Forecastsをよく見ています。どうやら前日あたりから少し降雪がありそう。風も強そう。雪崩に注意ですね。気温はそこまで冷え込むことはなさそうでした。

天候の確認に利用しているMountain Weather Forecasts

1日目:白銀の立山テント泊

距離:2.1㎞
獲得標高:59mD+
山行時間:42分
消費カロリー:364kcal

立山駅までマイカーでアクセス(駐車無料)。早めに行くつもりだったが途中のSAで仮眠した時に寝すぎ、9時過ぎに到着。少し小雨が降っていたが、山の上は降雪しているのだろうか。立山黒部アルペンルートの乗車券は並ばずに買えました。室堂までのバスはほぼ寝てました。仕事終わってそのまま夜中移動でしたからね。

雨の立山駅、人がいない。

さてさて、室堂から入山するスキーヤーや登山者は、登山届の提出とビーコンの携帯が義務となっております。ビーコンをお持ちでない方は現地でレンタルもできますが、6000円ほどかかるので、あらかじめネットなどでレンタルしておいた方がいいでしょう。やまどうぐレンタル屋というところがいいでしょう。1泊2日なら送料込みで4000円ほどです。ちなみに、ビーコンは必携ですが、チェックされるかといえば。。。運ですね??このコロナの時期、そんな手間なことはしないのではないかと思います。

室堂でこの景色。最高である。

みくりが池はまだ完全には凍っていなかった。

あとですね、雷鳥沢キャンプ場のトイレは閉鎖しています。携帯トイレは必携です。ゴミ自体は室堂で捨てることができます。もちろん水も出ません。そこらへんで汲んでくるか雪を溶かして作りましょう。


さてさて、室堂に到着しました。雷鳥沢キャンプ場へ向かいましょう。適当に歩いても1時間もかかりません。登りは一切ないです。下るのみなので楽ちん。キャンプ場についたらビッグな仕事が待っています。そうです、テント設営です。


というかテントを立てる場所の整地、防風壁の作成、そしてトイレの設営です。トイレはツェルトなんかを使ってテントの横などに作るといいでしょう。周りから見られても気にならない人はいらないんじゃないですかね?


はい、できました。時間は十分にあるし、天気もいいので苦にはなりませんでしたが、天気が悪かったり時間がなかったりするとタダのクソ作業になります。というか雪壁適当すぎませんか?

さて、テントが設営できたらお昼ご飯としましょう。お昼からカップ麺とビールです。ええ、堕落した生活というやつです。お腹が満たされたらお昼寝です。日が出てる間はぽかぽかで気持ちがいい。


いい時間になりました。夕飯!!と行きたいところですがその前にもう一つ仕事が残っています。そうです、生きるために必要な水づくりです。というかお湯が欲しいですね。作りましょう。適当に雪をかき集めます。綺麗な雪がいいですね。そしてコッヘルに雪と水を入れます。水を入れるのがポイントです。呼び水というやつですね。あとは適当に沸騰させる。これを延々と繰り返します。おめでとう!!水ゲットだぜ!!

ちなみにナルゲンにお湯を入れればカイロ代わりになります。私は寝るときにこいつをシュラフの足元に放り込んでいます。さて、水作りに飽きてきたら次は夕飯の支度です。今回はすき焼きです。お肉は鴨にしました、ネギもあります。ただし、ただしですね、私が卵を持ってくるのを忘れました。妻の視線が痛かったです。非常に申し訳ない。私が産めるならすぐにでも卵を産んでどうにかしてあげたかったですが、キバっても卵どころか、xxxすら出ませんでした。山行くと割とでなかったりしませんか?


はい、その話はいいんですが、すき焼きとビールをキメました。あとは適当に天体撮影なんてしちゃったりして寝ることにしましょう。翌日も早いですし。ちなみに寝る前の外気温は1~2度程度でした。

360度カメラで撮影した星

2日目:強風の雄山と白い雷鳥

距離:11.2km
獲得標高:1228mD+
山行時間:8時間23分(休憩3時間15分)
消費カロリー:2416kcal
雷鳥沢キャンプ場06:1606:19浄土橋06:4306:45雷鳥沢キャンプ場07:1507:18浄土橋09:11一の越山荘09:1610:03雄山10:3711:08一の越山荘11:1512:21雷鳥沢キャンプ場13:4513:53雷鳥沢ヒュッテ13:5514:01雷鳥荘14:0314:20みくりが池温泉14:2314:24みくりが池14:2614:37室堂14:3914:39ゴール地点G

当初の予定では5時発で雷鳥沢~別山~雄山と回る予定でしたが、前日ですでに風がかなり強い予想がされました。降雪はなさそうなんですがね。というわけで最初に雄山に登ってそこで稜線の様子を見ていけそうなら別山まで回るプランにしました。まぁほぼ行けなさそうですが。

6時過ぎに出発しましたが、序盤から妻の調子がよろしくない。どうやらお腹の調子が悪いらしい。出なさ過ぎてお腹が痛いらしいです。浄土橋を過ぎたあたりでやっぱりだめだーということで一度テントに引き返します。そこで軽量化をしたところ、どうやらお腹の調子がよくなったようです。ちなみに、心配しなさすぎて怒られました^^

腹痛い言いながらテントに戻る。空が明るくなってきた。

気を取り直して再出発。この時点ですでに7時過ぎです。別山まで回るのはちょっと厳しいかな?まぁ行けるとこまで行ってみましょう。浄土橋周辺では渡渉が必要なので防水対策をしておいた方がいいでしょう。靴の中まで濡れると致命的です。私は靴自体が防水かつ、おたふく手袋のFUBAR防水ソックスを履いていたので水ポチャしても平気でした。というか水ポチャしないところ歩けば???

まずは一の越へと向かいます。先行者が数名いるようですが、強風のためトレースはすぐ消えてしまいます。

雷鳥沢キャンプ場、モルゲンロート的な。

一の越、2600m付近。

雪山の面白いところってルート取りが基本的に自由なところですよね。もちろんトレースをたどってもいいんですが、誰も歩いてない雪面に自分の足跡を付けていくのが冒険って感じで楽しくないですか?

2500m地点。

風雪のなんとやら

一の越山荘からは別ルートから来る人が合流するので、人が増えます。ここから本格的な登りの始まり。ヘルメットを装着しておきます。といっても特にテクニカルなところはありません。ピッケルはなくても行けるでしょうが、耐風姿勢を取る時には必要かなって感じでした。


そういえば一か所、直登するようなところがありましたが、巻くこともできました。他PTがわちゃわちゃして渋滞してたので、直登せずに巻いて抜きました。直登箇所にはトレースがなかったので基本的にはみんな巻いてるんでしょう。ほんの数mでしたし、そこでリスクを負う必要もない感じですね。雪がついていない箇所も多く、岩場をアイゼンで登るので慎重に。

緩い斜面をトラバース

2700mあたり、岩の露出が多い。

この日は調子はボチボチよかったのでいいペースで登ります。調子がいいのでちょっと追い込んで心拍数も上げてみたり。久しぶりの高負荷の感覚が気持ちよかったです。よく雪山では汗をかかない強度でとか言いますが、私はあまり気にしたことがないですね。かくときはかくし、かいたからといって汗冷えするような装備をしてなければいいわけで。というか止まらなかったらずっとあったかいよ?(真顔)

山頂から南面。

そういえば途中で下山してきたヒウイッヒヒーのフォロワーさんとお会いできました。コミュ障を発揮してろくにお話できませんでしたが、お声がけいただいてマンモスうれぴーマム太郎。とっとこ歩くやつですね。またどこかで~。


そんなこんなで雄山の山頂3003mに着きましたが、ごっつ風が強かったです。山頂に着く前から強かったですが。リアルに飛ばされるレベルだったので、サクッと写真を撮って、下ることにしました。天気は良く、青空が広がってるんですけどね。顔に打ち付ける風と雪が痛いです。

頭が鳥居より高い。


帰路は適度に往路とは違うルートで。若干怪しい斜面もあるので雪崩そうな地形でないかどうか確認しながらトラバースしたり。怪しいところはできるだけ慎重かつスピーディーに横切りました。あとは適当に楽するために尻セードで下ってみたり。

下山完了したらテント撤収して室堂に戻りましょう。キャンプ場から室堂までは1時間ほど。食料は減ってるはずなのに行きより荷物が重い気がする。。。これって山の七不思議ですか・・・疲れるぅ。。そんな疲れた気分も、帰りの途中で白い雷鳥に出会えて忘れられました。やったね!!

冬毛の白い雷鳥。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

がんちゃんねる@Youtube

山行形態別

活動年

2011年 (1) 2012年 (1) 2015年 (6) 2017年 (7) 2018年 (3) 2019年 (5) 2020年 (32) 2021年 (26) 2022年 (12) 2023年 (14)

QooQ