室町時代の阿弥陀如来の後光に由来する阿弥陀籤
今回は小川山のあみだ岩に引かれたあみだくじルートを登りました。あみだくじの様に弱点となるラインをトラバースして繋ぐから「あみだくじ」らしい?
スラブあり、ハングあり、クラックあり、ルーファイも必要というあみだくじのように?変化に富んだ面白いルートでした。
そもそもあみだくじって弱点を繋いでるのか?という野暮な事を考えてはいけない。
皆さんご存じのあみだくじの原点は室町時代らしく現代のものとは異なり、真ん中から外に向かって放射線状に人数分の線を書いてそれを引いたものだったようで、それが阿弥陀様の後光に見立ててあみだくじと読んでいたらしい。もはや蜘蛛の糸である(言いたいだけ)。
山行概要
日程:2023年11月12日
天気:晴れ
山行形態:マルチピッチクライミング、
メンバー:がんちゃん、加藤、なみえどん、かなちゃん、佐藤さん
ギア
50mハーフ2本、カム#4を使ったり、その他色々
駐車場とトイレ
廻り目平キャンプ場なので気にするな。連休は混んでるかも。でも多分ELLは混んでないから安心してね。ちなみにふれあいの森キャンプ場2023年は11月5日で営業終了です!と思ったら営業していた。お風呂も入れました。めでたしめでたし。焚き火でききききりたんぽ鍋だ。
山行詳細
<あみだ岩・あみだくじルート、5.10a、4ピッチ>
アプローチ
ダラダラ歩いて40分ほど。というかお気づきでしょうか。アプローチは毎回ダラダラ歩いていますね!!もっとまじめに歩かんかい!とも思いますが、朝は弱いんでね。体も温まってないし、ぺちゃくちゃお喋りしながらがいいですよ。
あみだ岩へは、くじら岩側から進み最高ルーフの岩峰を超え、お殿様岩の手前にある道を辿って行くと突き当たります。秋の季節は落ち葉で踏み跡が分かりにくいかもかも。
取り付き |
山行詳細
あみだくじの1ピッチ目は苔コケしていてコケコッコー共和国なので登られていないようで、通常は1本右のラインにある「ロトシックス」ルートの1ピッチ目を登り、2ピッチ目からあみだくじに繋ぐようです。基本的にはNPですが、所々ハンガーもありました。というか最後のピッチも5.10aを登るラインはロトシックスですよね・・・?
この日はグーパーでPT分け、私は加藤と2人PTで先にスタート。協議せずとも加藤が1ピッチ目をやりたいとのことで譲る。
1P目:加藤、スラブ、5.10a☆☆、25m
朝一は辛かろうに。絶妙にランナウト感がある。ここは一応ロトシックスルートだ。
ルーフに突き当たったら好きなだけカムを突っ込み、そこから右にトラバースしてルーフ越え。
2つのハングを越えていく |
スラブをマントルマントルして進むと謎終了点があるが、無視してさらに進んで、ちょいと被ったクラックをガバっと掴み越えたら立木でピッチを切る。
1ピッチ目終了点 |
2P目:がんちゃん、スラブトラバースからクラック、5.9☆、20m
ボルトめがけて5mほどトラバース、緊張しかしない。
トラバースしてからの乗越はボルトが無く、微妙な隙間に適当なスモールカムを決める。こえー。
左にトラバースする |
ここからは直上、なんとかエイヤと勢いで乗越して一安心。
なんとかカムを決める |
乗越 |
そこからは溝状クラック沿いに登り、小テラスの立木でピッチを切る。ここから3ピッチ目は左に少し歩いて微妙な岩壁を登り、立木からスタートする事となる。
2P目を見下ろす |
3P目:加藤、5.10a☆、20m
コーナークラックを登る。左上するクラックは頭がつっかえるし、フィンガーな感じだし、足も滑るしでかなり悪い。左上が完了するとクラックが途切れ、そこからの乗越も絶妙に悪く怖かった。抜けたら残置支点があるのでピッチを切る。ここから4P目の取り付きまでは反対側に10mほど懸垂下降。
3P目を見上げる |
尚、出だしの立木から左側にも縦にハンドサイズのクラックが走っており、そっちを登れば簡単。
かなかなPTは左から登ったらしい |
4P目:がんちゃん、クラック凹角、5.10a☆☆、25m
このルートのハイライトピッチだろうか。威圧感のある岩峰の中央にあるクラックを登る。右寄りの凹角はオリジナルの5.9らしく、左側のコーナーから登れば5.10aでこちらの方が確実に楽しい。
序盤 |
ホールドは割と豊富でそれほど悪くないが、大きめの被ったフレークあたりが核心で右に移り込むのも、移り込んでからの乗越もパワーと思い切りが必要で雄たけびをあげながら登った。
最後はコーナーを直上するか、右に抜けて立木の終了点を使うかどちらでもよいだろう。今回は終了点が見えたので右に抜けた。
終了点上のピークから見下ろす |
やっぱりピークで終わるのが一番楽しい。全ピッチオンサイト出来て、チームオンサイトで感無量。
みんなで |
デプローチ
ピークから奥に踏み跡があるのでそこから取り付きまで歩いて降りるか、終了点から懸垂を繰り返すかどちらでも可能。今回は歩いて降りた。
よかったらYoutube(がんちゃんねる)も見てください。
がんちゃん、こんな素晴らしいブログあるの知らんかったわ~! 読み応え見ごたえ十分でごわす。 感謝!
返信削除読んでいただきありがとうございます。何かの参考になれば幸いです。
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