高嶺の花を登った。

そこに咲いていた黄色い花は、可愛くて、綺麗で、力強かった。

クライミングルート中に咲いている花に、ここまで感動したのは初めてかもしれない。

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紀伊半島彷徨クラブの納山祭の翌日である。祭は珍しく紀伊半島で行われた。せっかくアクセスの悪いところに行くのでクライミングエリアを。。。ということで尾鷲や熊野があるじゃないかということで、目星をつけたのが今回のエリアである。

楯ヶ崎。柱状節理。

特に何も考えずゆるふわで登れればいいなと。で、見つけたのがこのマルチ。

楯ヶ崎の高嶺の花5.10c、3ピッチ。

ワイドクラックとか書いてる気もするが見なかったことにして(リードしてもらう算段である)、ルート名がなんか好きだったので。

終了点含め、オールナチュプロのルート。楽しくないはずがない。

山行概要

ギア：ロープ60m、カム4番まで2セット、5番6番を1つ。6番は無くてもよかった。

楯ヶ崎駐車場から40分ほど。

駐車場から熊野方面に数百ｍいくとトイレがあります。電波は悪いが少し入った。

しばらく楯ヶ崎への遊歩道(登山道)を歩き進む。阿古師神社まで降りる必要はなく、途中でテープもしくは杭に導かれ左側に登り返す。

楯ヶ崎行きの遊歩道にはずっとマーキングやテープがあるので、登り返し地点は地形図などで確認しないと行き過ぎてしまうので要注意。

登り切ったらコルから左側にテープを探す。そのあたりからフィックスロープ、トラロープなどがあるのでそこを踏み跡通りに下れば取り付きの海岸へたどりつく。

結構急でザレているので要注意。

我々は間違えて右側に降りてしまい、戻るハメに。

取り付きは容易に同定できるでしょう。

登攀ルートの概要はROCKTOPOなどを参照されたし。

小さめカムを３－４個使ったでしょうか。あとは灌木で適当にとれます。

難しくはないですが、プロテクション取りとランナーの伸ばし方が肝でした。

終了点はもちろんカム。浮き気味の岩もあるのでセットするところはよく確認して選びましょう。

出だしはクラック。泥が詰まってたりします。

一段上がり右にトラバースした後、木が生えているところをクラック沿いに直上します。

見ての通りハンドが決まりそうなクラックが伸びている。ここでクラックグローブを装着。カメラが邪魔なので撤収。

ジャムりながら気持ちよくぐいぐい登っていけます。最後はちょいと右トラバースでちょっと怖い。

高嶺の花のハイライトピッチ。

ロケーションは最高。

ハンドとワイドのコンボ。

距離もそれなりにあり楽しむことができる。

パワーーーーーで2ゾーンほどあるワイドをこなしていく。

1段あがると、そこには花が咲いていた。

イソギク。

このルート上ではここだけ。しかも登ってみないと見えない。なんだか感動してしまった。いい感じのふっとホールドになるところだが、踏みつけないように注意する。

右のフェイス面はポロポロかける箇所が多いので、繊細に登るよりパワーで勢いよく進むのがよさそう。

私はポロポロしながらフットホールドとして活用しました。

最後はチムニーでちむどんどんして終了！チムニーは簡単。フォローなので自由気ままにちむどんどん。

気持ちよかった

ハイライトの3ピッチ目は、苦手なワイド。フォローといえどなんかガンバちゃったりして、ノーテンで登ることができて嬉しかった。いつもなら早々に諦めてA0していたと思うが、ロケーションが良く、見た目的にもいけそうに見えたので。

そういう意味でもグレードは5.10cないかも・・・？5.10aぐらい？といった感じで、それほど難しくはないと思います。パワーがあればいけます。

日差しが暑くて日焼けするかと思った・・・。

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