台風の中、剱岳に登りテント泊@立山三山敗退

2020/06/05

2019年 テント泊山行 山行記録 北アルプス 無雪期 立山 剱岳

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台風来るけど岩と雪の殿堂の様子を見てきた。

2019年8月14-15日の山行記録です。すごいフラグが立ってる見出しですね・・・。

剱岳ってどんなとこ?

まずは剱岳について簡単に説明しましょう。

剱岳は富山県に位置する標高2,999mの山で、飛騨山脈(北アルプス)北部に属しています。切り立った岩々、深い谷筋が刻まれた山容から「岩と雪の殿堂」と謳われてる、カッコいい山です。要するにビッグでスケールがデカくてダイナミックでカッコいいってことです。2999は素数です。
ちなみに私は葡萄と蜜柑のがんちゃんって呼ばれています。もちろん私もカッコいいです。キャーイケメン。

剣御前小舎から望む剱岳と雪渓

一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山とも言われているようです。一般登山者って何だろう。山と高原地図の一般ルートでは一番危険ってことでしょうか。そんな峻険な山並みの剱岳は、「空海が草鞋3,000足を使っても登ることができなかった」との伝説が残っているようです。

剱岳と言えば映画を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。日本地図最後の空白地帯、劔岳を命懸けで目指した測量師たちの姿を描いた実話ベースの小説「劔岳 点の記」(新田次郎著)が原作ですね。私の好きな映画の一つです。

ちなみに初めて登った北アルプスが剱岳で、思い入れのある山です(熱出して冷えピタ貼りながら登ってた記憶)。ツイート漁ったらあったよ。この頃はまともな(まともなのか?)時間に行動してたんだなぁ。。

立山三山って何?

立山は立山連峰の主峰で、立山三山というと雄山3,003m、大汝山3,015m、富士ノ折立2,999mの3つの峰の総称を指しています。通常、立山というと雄山のことを指します。立山縦走はこの3つを歩くってことだね!やったね!!

それでは早速(前置き長かったけど)、山行記録をご紹介したいと思います。私と嫁の2人パーティーです。

台風の様子を見てきた。

当初の予定は、1日目に室堂スタートで立山三山を回り、剣沢キャンプ場でテント泊。2日目に剱岳を登頂し、雷鳥沢経由で室堂に戻る予定でした。しかし、前日までの天気予報はというと・・・
めっちゃ台風来てますやん。どうやら予報では2日目に台風が直撃しそう?しばらく雨は問題なさそうですが、風は20~30m/sぐらいあるんじゃなかろうか。といったところ。剱岳と立山の様子を見に行くんじゃなかった・・・?

そんな中、剱岳登頂を目指すのはちょっとリスキーだなと思い、天候が安定している1日目に剱岳に登ることにしました。そして2日目は目標としては立山三山をめぐりたいところですが、当日判断することにしました。立山登ったことないんですけどね!!

1日目、剱岳登頂なるか!?展望はいかに!

アルペンルートの切符を予約して室堂GO

今回のスタート地点は室堂2,450mです。
室堂は富山側からアクセスしました。立山駅までマイカー、そこから立山黒部アルペンルートを立山駅6時20分発のケーブルカー、高原バスを乗り継いでいきます。

ケーブルカーや高原バスの切符は当日購入だとめっちゃ並ぶので、ネット予約がオススメです。予約券受け取りはほとんど並ばずにすみます。長野県側からも似たような感じでアクセスすることができます。黒部ダム経由ですね。

室堂から剱沢キャンプ場、そして剱岳の頂へ・・・

室堂をスタートして、地獄谷を眺めながら雷鳥沢キャンプ場へ下ります。しばらくはお散歩コースです。実際、観光地化されており、登山をしない観光客もたくさんいます。そこのあなた、お散歩がてらどうですかー?

地獄谷。最近はガスのせいで入れないようですね。

雷鳥沢キャンプ場には多くのテントが。

雷鳥沢キャンプ場から雷鳥沢を登り、剱御前小舎へ。基本的に意識的な休憩をせずに歩くスタイルですが、写真を撮ったりすることで十分休めています。もともと自転車に数時間乗りっぱなしとか、レースでもそーいうことがあるので歩きっぱなしでも割と平気ですね。

ぼちぼち登っていきましょう。

動植物は山の楽しみの一つ。ウサギギク。
剱午前小舎から本日の宿泊地である剣沢キャンプ場へ。テントを設営します。テント泊大好きなので、基本的には山小屋には泊まりません。(営業小屋は1回しか泊まったことない)
剣沢キャンプ場にて。

アタックザックに変えて身軽になり、いざ剱岳山頂を目指します。ここからは岩場が多く要注意です。高所恐怖症の方はチビるかもしれませんね。
落ちたら終了。どうみても下山時の写真では?

そういえば10年ほど前はそうでもなかったんですが、最近はこういった岩場ではヘルメットを着けている人が増えましたね。いいことだと思います。ちなみに剱岳の前には前劒2,813mが聳え立っています。剱岳とよく間違われます。一服剱なんてのもいます。

聳え立つ前劒。

岩と雪の殿堂の名に相応しい山容。

山頂からの眺めはガスっててイマイチでしたが、北方稜線が一瞬晴れた!そのうち行ってみたいね。

剱岳山頂から北方稜線方面。展望ナシ!

からの
北方稜線が一瞬露わに。

時間も押しているので、足早に退散します(結構写真撮ったりしてたけど)。テント場に戻ってきたのは17時前でした。みなさん、早めに着くようにしましょう(説得力無し)。テント場に戻って夕飯を済ませ、ビルビルビール。クライムってのを飲みました。山だし。

食後の楽しみとえばビール。
日の入り、空は晴れていて星も綺麗だった。

コースタイム

1日目の総行動時間は9時間強、歩行距離13㎞。消費カロリーは3000kcalほどだったようです。コースタイムはGPSを参考に凡そ以下の通りでした。

0740室堂→0822雷鳥沢キャンプ場→0945剱御前小舎→剣沢キャンプ場(テント設営)1132発→1156剣山荘→1255前剱→1407剱岳山頂1437→1527前剱→1625剣山荘→1656剣沢キャンプ場

ほぼ山と高原地図のコースタイム通りですね。

GPSログを地図に落とし込みました。2日目の軌跡も含まれています。

2日目、風と共に去りぬ立山。

安定の二度寝

とりあえず立山三山経由で帰るつもりで4時ぐらいに起きて朝ごはん。その後2度寝をかます。眠いもんね。仕方ないよね。テントを回収し、出発したのは8時20分。めちゃくちゃ寝まくったなぁ~

悪天候はライチョウと出会える

とりあえず台風の様子見ないとね!!ということでテントを撤収し別山(南峰)へ向かうが爆風。そんなこんなで登っているとハイマツ帯でライチョウに遭遇。3羽ほど。悪天候の唯一の癒しってこれでは?

ライチョウと剱御前の雪渓

突っ込むぞ!つかまれ!!

稜線沿いは耐風姿勢を取らざるを得ないことがしばしば。時間的な問題と嫁の機嫌を見て、別山(南峰)2,874m登頂後はおとなしく下山することに。突っ込めませんでした!残念!!(突っ込むと嫁に怒られるし)
別山(南峰)の祠
別山から稜線を経て剣御前小舎へ。そこからさらに雷鳥沢へそそくさと下っていきます。俺は風と共に去るよ。
別山から剣御前小舎への尾根
雷鳥沢キャンプ場は台風が来ている(まだ直撃してないけど)こともあって、みんな足早に撤収したのか、閑散としていました。
普段からこれぐらい空いてたらめちゃくちゃ快適なんだろうな。カラフルなのも楽しいけどね。

コースタイムは以下の通りで、4時間半、歩行距離は8kmぐらいでした。
剣沢キャンプ場0820-0934別山南峰-1012剱御前小舎1036-1159雷鳥荘-1245室堂

おつかれ山

終わってみれば(というか2日目に行動しながら)、1日目に立山三山を回って、2日目夜明け前から剱を目指せば良かったのでは?と幾度となく考えていました。しかし、風の具合がどうなるか分からなかったし(間違いなく強いんだけどw)、変更後のプランがきっと最善だった思います。

よく頑張ってくれました

まぁまた行けばいいんですよ。GWに立山行きたかったけどコロナちゃんで結局行けなかったなぁ。

お家に帰るまでが遠足だよ

疲れた体には寿司が効く。すし玉、ファボーレ。

試練と憧れ。

次に剱岳に登るときは、北アルプス三大急登に数えられる早月尾根コースを登りたいなぁと思っています。このコースは登山口である馬場島からの標高差は2,200m以上と国内トップクラスのコースになっていて、”試練と憧れ”なのです(伝われ)。

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