桜島から屋久島へ:ロードバイク九州1周旅3日目前編

2020/09/16

2015年 ロードバイク ロングライド 九州

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 ロードバイクで九州1周の旅3日目:前編

この記事は2015年8月11日~16日の6日間で、ロードバイクで九州を時計回りに旅した時の記録です。この日は宮崎県串間市から桜島を経由し屋久島へと向かい屋久島を一周しました。長いので前後編に分けて書きたいと思います。それでは3日目前編にいってみましょう。おっとその前に2日目の記事を読んでない方はこちらを先にどうぞ。

3日目前編:串間~桜島~屋久島へ

まずは宿泊地の宮崎県串間市から屋久島へ向かいます。屋久島へフェリー屋久島2に乗っていくのですが、フェリー乗り場へは桜島を横断してフェリー乗り場までフェリーで行く必要があります。フェリー乗り場へフェリーで。

串間から桜島へ雨の中

というわけでもろもろの始発などに合わせるためにこの日は午前1時に起きました。午前1時・・・?グッドモーニングじゃなくてイブニングだな。睡眠時間?気にしてはいけない。朝食(と呼べるのかは定かではない)を済ませ、用意をすませる。今回も乗る10分ほど前にスーパーVAAMを飲む。ロングライドでのエネルギーの残り方というか、脂肪燃焼してる感がすごい、この手のアイテムは体感しにくい物も多いが、VAAM系は明らかに効果を感じる。



そして午前2時、目の前が海の真っ暗な宿を出発する。潮風が心地いいが天気は曇りだ。ちょっと先行きが怪しい。今にも雨が降り出しそうだ。ライトを点け街灯のない真っ暗な田舎道を進み桜島西側のフェリー乗り場を目指す。午前6時半の鹿児島行きに乗るために。距離は約90km、4時間15分を目標に進む。途中で雷と流れ星を同時に見た。ラッキーだ。

時折雨に降られながら、パワーメーターとにらめっこしてほとんどL1領域で走る。グロス22kphを切らなければ間に合う時間なので、あせらずに進む。といっても悠長に休憩する時間はないので、休むのは自販機でちゃっちゃと飲み物を買ったりする程度だ。信号は少ない上に真夜中なのでほとんど引っかからないので信号休憩などない。

順調に進んでいると思われたが急に雨が激しくなってきた。さすがにここでびしょ濡れになるのはつらいので近くのコンビニに緊急避難。休憩しながら様子を伺う。雨雲レーダーによると幸いにもすぐに雨雲が通りすぎそうだった。雨がおさまったところで再出発。ほんの10分ほどだったがグロスタイムはみるみる落ちていく。

オーバーナイトライド桜島

フェリーは待ってくれないので後半はペースをあげて先を急ぐことにした。といっても速度は30kphを切るぐらいだ。出発してからずっと向かい風なのでなかなか思うように進まない。といってもここで頑張りすぎるわけにはいかない。なぜなら屋久島についてから1周100㎞ほど走らないといけないのだ。諸行無常。変速機構の響きアリ。

空が明るくなったころ、桜島が見えてきた。雲の中って感じだ。時間も間に合いそうだ。桜島の看板が見えてきた。こちらスネーク、桜島に潜入した。溶岩道路を突き進む。明るさが気持ちい。これぞオーバーナイトライドの魅力だろう。最高である。

雲の中に桜島が見えてきた

オーバーナイトライドはこの瞬間が最高

1年前に桜島を一周していたわけだが、懐かしいなと思い出しながら特にどこかに立ち寄ることもなくそそくさとフェリー乗り場へ。自転車込みで260円を払い、車と同じ列にならび乗り込む。自転車は輪行せずそのまま載せることができる。まさに地元住民の足となっているわけだ。ここからは約15分の船旅。

フェリー乗り場入り口

そのまま載せられるので楽ちん

本旅初めての船。ワクワクしながら出発まで船内を散策することに。このあたりの生活の足になっている、そんな雰囲気漂っている。ざわざわしていない落ち着いた雰囲気。生活感とでもいうのだろうか。もっと賑わっているのかと思ったが、15分程度の船旅だからか、乗客はほとんど船内のイスに座っていた。

桜島フェリーの船内

屋久島GO

桜島から鹿児島市内に渡ったらすぐさま屋久島行フェリー乗り場へ急いで向かう。下調べをしておいたのに少し道を間違えてしまった。危ない危ない。今回、屋久島に渡るのは高速船(トッピー)ではなく、旅客船のェリー屋久島2、自転車込みで5800円。

これに乗ります
こちらも輪行せずそのまま載せることができる。ちなみに高速船のトッピーはお値段が高くて(9000円ほど)速いが、輪行する必要があり予約も必要だ。便数も異なるので、出発時間や予算に合わせて選択するとよいだろう。無事受付を済ませて出港時間の8時半まで時間をつぶす。

邪魔にならないように見学

積荷の様子を眺めてすごいすごい言ったりしてるうちに出港時間になり、汽笛を鳴らし動き始めた。屋久島(宮之浦港)へは12時半到着予定。約4時間の船旅なので、船内を散策したり海を見たりして時間を潰す。フェリーにはシャワーがあるのでオープン時間になると同時に、雨天ナイトライドで冷えた体を温めに行った。浴槽はあるがお湯は張られていないが、それでも十分ありがたい。もちろん無料だ。


シャワーを浴びたら朝食をとるため、飲食売店へGO。うどんの売店だがオープン前にすでに10人ほど並んでいた。タンパク質をとるために月見うどんにした。質素な感じではあるが出汁がきいていてうまい。おなかがいっぱいになったところで睡魔が襲ってきたので、雑魚寝スペースに戻り寝ることとした。

小腹がすいて途中で起きたので持ってきていたプロテインバーを貪る。そして再び夢の中へ。-ぜがーーーぶーーみーーをーーた。。♪ん、、なんだこのBGMは。目をこすりよく聞く。ゴシゴシ

風がー恋をはこぶー海を遠く渡り~
二人をむーすーぶジャンボフェリ~

いや、夢か。ここはジャンボフェリーではない。おはよう屋久島。気が付けば屋久島がすぐ目の間に迫っていた。おお、あれが屋久島か。いつか山登りに行きたいなと思っていた屋久島だが先に自転車で来てしまったな。下船の時刻となりオープンザドア。

屋久島はすぐそこ

下船します

屋久島の旅のスタート

お腹が空いていたのでまずは昼食をと思い近場を探すとすぐ近くにラーメン屋が。なんだか見覚えのある店構えだ。ああこれはもしかしてつ〇りん(コンテンツ力の塊)がよったラーメン屋か。よしここにしよう。店は王龍(わんろん、現在休業中)。トビウオラーメンをいただいた真っ黒い竹炭が練りこまれた麺と屋久島の水で作られたスープが特徴だ。トビウオのカマボコもうまい。


一行は(一人だが)店を後にし、補給食を買えるとこを探す。あったあった。みんな大好きアイショップ。ご当地コンビニって楽しいよね。九州ではよくみる。九州以外にはないのかな?補給を買出し、この日の宿、民宿愛舟に向かい荷物を預ける。出発前に宿のご主人と少し談義した。ご主人いわく、屋久島の時計回りは坂がつらいぜ!!やめときな!!
とのこと。ぼくは「あ~そうなんですね~。わかりました~。」と返事をした。

さあ出発の時間だ。宿を出る。最高に気持ちのいい天気だ。僕は自転車にまたがり、ペダルをはめ、ガミーンをスタートする「ピロリッ」。そして時計回りに走り出した。


以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。屋久島1周の記事は後編にて。

3日目前編の走行データ

日にち:2015年8月13日
走行距離:約90㎞
経過時間:4時間50分

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