雪深い大峰で年越し登山、弥山神社で初詣:熊渡~狼平~弥山

2021/01/02

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寒波到来、大峰で年越し登山をして初詣。グルメもあるよ!

2020年~2021年シーズンは結構冷えるらしいですよ。寒波らしいですよ。雪たくさん!!というわけで、年末年始の山行はどうしようか。そうだ、あまり人のいなさそうなところでテント泊して年越しして、初詣しよう。そんで年越しそばとか食べちゃおう。ということで今回は大峰の弥山~八経ヶ岳を目的地にチョイスしました。ちょうど1年前の12月29日~30日も同じように大峰に登ってましたね。


ラッセル祭り開催のお知らせ

山行概要

日程:2020年12月31日~2021年1月1日
山行形態:雪山テント泊と見せかけて小屋泊
メンバー:がんちゃん、妻

<1日目>
距離:8.87km、1025mD+
山行時間:6時間10分
消費カロリー:2593kcal


<2日目>
距離:11.60km、443mD+
山行時間:7時間10分
消費カロリー:2440kcal

狼平避難小屋09:4411:11大黒岩11:1212:00弥山12:3112:50大黒岩13:27狼平避難小屋14:0514:33高崎横手14:3415:08ナベの耳15:0915:44カナビキ尾根分岐16:44金引橋16:47金引尾根・弥山川分岐17:18熊渡17:18ゴール地点G


1日目:熊渡~狼平避難小屋

恐らくほとんど人入っていないだろうなと思いながら熊渡駐車場へ。途中から路面は凍結していたが、FFスタッドレスで問題なかった。9時ごろに到着し(相変わらず予定から遅れるやつ)車は1台停まっていたが、雪が積もっていたので恐らく前日に入ったのだろう。というわけで少なくとも降ってくるであろうPTとすれ違うまではラッセルすることが決まった。

この日の足跡がない

準備をして出発。それほど雪は深くなかったが(せいぜいくるぶしぐらい)最初からワカンを装着して進む。特に何もなく進んでいく。

序盤は廃道を進む

カナビキ尾根と双門コースの分岐

カナビキ尾根の急登はワカンだときつい。とりあえずワカンを外して進むが、ずるずる滑って思うように進まないのですぐにアイゼンを装着。これでなんとか進めるぞと思うも、結局ワカンを外したり、アイゼンを着けたりして結構時間を取られることになった。最初からアイゼンもしくはアイゼン+ワカンにしておいた方がよかったかなと思った。


カナビキ尾根からは少し雪が深くなる。といっても一番深いところで膝下ぐらいだ。このコース自体は何度か通ったことはあるが、コーステープには雪がついたりして少しわかりづらくもある。スマホGPSと地図を頼りに進んでいく。ヤマレコの冬道表示が結構便利。


それにしてもノートレースだとなかなか進まない。トラバースするところは滑り落ちないように慎重に進んでいく。予定では弥山小屋まで行ってテント泊予定だったがこのペース(コースタイム1.5倍ぐらい)ではなかなか厳しそうである。カナビキ尾根の途中で下ってくる2人組とすれ違う。恐らく駐車場に停めてあった車の人だろう。そこから先は少しトレースがあったが結局進むと風でかき消されているようであった。

狼平までもうすぐ

そうこうして狼平避難小屋に着いたのは15時過ぎであった。熊渡から実に6時間もかかってしまった。さすがに弥山まで行くモチベーションもなくなっていたし(強い理由があるわけでもないし)、もうすぐ暗くなってくるし、6時間のラッセルで疲れてるということで狼平をキャンプ地とすることにした。

狼平避難小屋が見えてきた

狼平の橋

テントは持ってきていたがこの雪だし、ちょっと面倒になったので小屋の中に入ることにした。他に誰もいないしちょうどいい。

今日はここをキャンプ地とする

小屋の中とはいえ、-9~-11度ぐらいで普通に寒い。風がないだけましである。小屋ありがてぇ。ちなみに狼平避難小屋は2階建てで、上はロフトになっている。夜は年越しそばと善哉を作って食べた。今回の食担はすべて妻だ。私は食べるだけよ!!ついでにビールも飲み体を冷やしていく。(熱燗の方がよくないか?)

年越しそば。山飯としては豪華である。
夕飯後、一眠りして起きたらお腹が減ったので善哉をいただく。

こうして静かな年末を堪能し眠りにつくのであった(21時ぐらいには寝たかな?記憶にない)。翌日の予定はこの天気だし、初日の出は見られないだろうということで適当にお寝坊して弥山神社(山頂)まで登り、初詣をしようということになった。八経ヶ岳?展望はないだろうし行かなくていいよねということになった。ちなみに狼平周辺は電波が全くない。

2日目:狼平避難小屋~弥山~熊渡

6時過ぎごろに起きただろうか。お腹が減っていたので雑煮を作ってもらい食べる。そしていっぱい寝たけどまだちょっと暗いし寒いし二度寝することにした。次に起きたら9時前である。そろそろ時間もあれなので支度をする。

雑煮。ここまで私が調理に一切手を出さなかったのは初めてかもしれない。

弥山までピストンするので余計な荷物は小屋にデポして身軽になった。当然のごとくこの日も誰も入ってないはずなのでフルラッセルを覚悟する。山頂まではコースタイム1時間ほどだが、昨日の進み具合からして2時間はかかるだろうと覚悟し出発する。昨日の状況を踏まえこの日はアイゼン+ワカンにした。

このシステムも一長一短。

トレースなんてないよねー。

標高1650mあたりで夏道を外れ尾根に直登していく。あまり外れすぎると動物避けネットに遮られ困ることになるので軌道修正。それにしてもなかなか進まない。時折雪が深いところがあり、その深さは膝あたりまで達していた。


動物避けネットもこの時期は開きっぱなし?

時折雪が深くなるとなかなか進まない

大国岩という看板があったが、地図と位置が全然違うのはなぜ?

結局山頂まではラッセルを交代しながら進み2時間少しかかった。1日目と合わせて8時間少しラッセルしたことになる。いい加減飽きるというものだが、上半身を使ったラッセルになっていないだけまだましである。

ずっとこんな天気で山など見えない

アイスドラゴン

弥山山頂の神社

当然のように人はおらず、三密を回避した初詣をすますことができた。ちなみにガスガスだったので八経ヶ岳は一ミリも見えなかった。時間も時間なので足早に下山する。狼平の手前で1人とすれ違った。この時間から登ってくるということは弥山小屋あたりで泊まるのだろうか。それともピストンして狼平かな?


賽銭箱どこー!?

初詣。

狼平まで戻ったら、下山方向にトレースがあった。さっきすれ違った人だろう。ありがたい。デポしていた荷物を回収し、ちょっと休憩して下山する。ちなみに今回の水分はポカリだ。ホットポカリが特にうまい。粉末ポカリを持ち歩き、ナルゲンに入れてお湯で溶かしたりするといい。胸ポケットとかに入れておけばしばらくは温かいまま飲める。若干カロリーもあるし。さすがに熊渡に着くころにはあたりは薄暗くなっていた。そして車には雪が積もっていた。

下りは一部違うルートで

大体そんな感じの雪の弥山を堪能することが出来た。大峰界隈は夏ならまだしも、冬のシーズンは(天気が悪いからか)人が比較的少なく、静かに過ごせるのでオススメである。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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