今年もやってきた堂満岳のラッセル祭り・・・だが岩と氷に阻まれる
堂満岳と言えば直近では12月27日に中央稜でクライミングをしたばかりですが、今回は(今回も)バリエーションな第1ルンゼを登りたいと思います。つまりラッセルトレです。おやおや、第1ルンゼといえば昨年の2月にも登っていますね。その時は腰までのラッセルとなりましたが、今回は・・・?
岩氷の堂満岳
山行概要
日程:2021年1月4日
距離:5.4㎞、817mD+
山行時間:5時間54分
消費カロリー:1809kcal
メンバー:がんちゃん、妻
珍しくまともな時間にスタートすることが出来た。イン谷口トイレ手前ぐらいに駐車。トイレ前の坂はFFスタッドレスでは登れなかったのでバックで引き返した。
スタート時に、私が所属する山岳会のメンバーが含まれるPTと遭遇。堂満岳に登るとは聞いていたが同じタイミングとは。金糞峠から登るようだ。しかしこの峠、名前の金運感がすごい。
困難を極めた第1ルンゼ
さて、今回の目的は第1ルンゼのラッセルだ。事前情報ではそれほど雪は多くなさそうだが何とかなるだろうか。最悪トレースを外してトレーニングすればよい。下りは第3ルンゼ予定で、懸垂下降が必要かもしれないので、ロープやハーネス類も入れておいた。
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なかなかいい天気 |
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カモシカと青ガレの分岐 |
まずは第1ルンゼ入り口の堰堤まではアイゼン無しで。堰堤でアイゼン等を用意し入って行く。トレースはあるが、
前回(1週間前)来た時よりも岩が露出しているような気がする。先が思いやられる。
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1ルンゼに入る堰堤1つ目 |
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こういった岩が露出しているところが多かった |
第1ルンゼ本谷に入ろうとするが岩が邪魔して中々思うように進まない。私は何とか乗り越えられても、流石に危険すぎると判断したところは妻には巻いてもらった。
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立ちはだかる岩と氷、妻は巻く
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どうしろというのか
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結局そうこうしていると、予定していた第1ルンゼに取りつくことができず、中央稜寄りを登っていくことに。
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雪付きが悪く踏み抜きやすい |
それでも緊張するシーンは何度かあった。ようやく雪が深くなりルンゼにきたぞーといった感じになったあたりからトレースを外れラッセルすることにした(核心部は序盤の岩と下山してからなのだが・・・)。
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トレースを外しトラバースしていく |
いよいよルンゼらしく傾斜が増し、待ちに待った膝上ラッセルである。深さや雪質的に上半身で雪を掻き分けなくても(腕を使わなくても)、なんとか登っていけるが、せっかくなので使ってみたりする。いい運動になる。
しばらくして疲れたので足だけで登っていく。この急な斜度なのでグングン高度を稼いでくれる。半ば無酸素運動をしながらハイペースで一気に登ってみたりした。この日は晴天で景色もよく、なかなか気持ちがいい。
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斜度が上がると腰あたりまでのラッセルとなる
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トレースが無い少し狭いルンゼを選んで進んでみたりもしたが、氷雪の付いた大岩に阻まれる。雪と氷を剥がし、なんとか登れないかと思案するが結構厳しそうだ。無理しても仕方ないので引き返し、トレースのある方へ。そんなことを繰り返しながら楽しむことが出来た。恐らく四の谷から先は右稜との間を進んだかと思われる。
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四の谷の右稜側、結局この目の前は登れず引き返し、中央稜寄りに
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兎に角登る |
あとは第1支稜に上がり、山頂まで至った。第1ルンゼ入り口の堰堤から2時間20分ほどかかった。ちょうど朝会った別PTもタイミングよくやってきた。山頂は日当たりが良く、風もなかったのでとても気持ちが良かった。時間には余裕があったので昼食を。今回はウマー飯ユッケジャンにした。お湯を入れてから混ぜなかったので上の方は硬かったがそれでもウマー。
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山頂あたりから琵琶湖、伊吹山方面を望む |
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堂満岳山頂。数日前に誰かが掘り返したらしい。 |
第3ルンゼを下る
昼食後、ハーネス等を準備し第3ルンゼの下降点へ向かう。第3ルンゼは初だったが、トレースがついていたので活用させていただく。
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3ルンゼに向かう途中の雪庇
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3ルンゼへの下降ポイントの目印となる岩 |
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岩、下の方から |
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呼び名があった気がするが忘れた |
上部はそこそこ雪の深さがあったが、踏み抜きも多く大変であった。第1ルンゼとは違った岩々の様相が面白かった。結局懸垂はしなかったが、終盤のトラロープが掛けてあるところが一番難儀したのは言うまでもない。
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3ルンゼ下降ポイントは少しクライムダウン
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尻セードもしていみたが湿っていてあまり滑らない |
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トラロープは怖い |
下部に行くと、岩の露出も多くなってきたが、いくつかの滝も見られたので良かった。体力的にはあまり使っていないので、若干物足りない気もしたが、天気も良かったしこれくらいがちょうどいいのかもしれない。
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3ルンゼ下部の一番大きな滝 |
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終盤 |
第3ルンゼの下りは1時間20分ほどかかっただろうか。帰宅後、堂満岳の北壁概念図を見ると、第3ルンゼ下部は第2ルンゼと合流しているようであった。そうだったのかー。
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堂満岳北壁概念図 |
さて、駐車場に帰ってきて荷物を片付けいざ車を発進しようとした時、地面を掘ってしまいスタック。あーだこーだして脱出を試みるがなかなかうまくいかない。そうこうしていると、隣の車の方や、他の登山者が集まってきて脱出を手伝って頂いた。本当に助かりました。ありがとうございました。
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4WD欲しくなるやつ |
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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