[アルパイン]前尾根P2ヤグラ宿題回収 御在所岳@藤内壁

2021/05/01

2021年 アルパイン クライミング 山行記録 雪山 登山 日帰り山行 鈴鹿山脈

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P2ヤグラでヤッホー

前回妻と登った際に時間的にも、コンディション的にも登れなかったP2ヤグラ。宿題を回収しに。前回の吹雪と違って、この日は前日に雨は降ったものの快晴で最高のコンディションだった。前回の記録はこちら!

山行概要

山行形態:日帰りマルチピッチ

メンバー:がんちゃん、たまさん(御在所はいいぞおじさん)

主な装備:60mシングルロープ、そのほかカムを0.5~3まで2セットほど。



開始:6時51分

P7取り付き着:7時53分

登攀開始:8時20分

登攀終了:13時2分

下山:14時22分

山行時間:7時間31分


快晴の前尾根で快適クライミング

<アプローチ>

前回は蒼滝駐車場に車を停めたが、今回は前日夜移動して車中泊することに。というわけで裏登山道の入り口トンネル前のスペースに停めることにした。ここで停められるとアプローチがかなり短縮できる。実際にP7取り付きまで1時間で到着することができた。


周辺に4台程度の駐車スペースあり。少し下がったとこにもある。

尚、裏登山道の入り口駐車場にはトイレがないので注意されたし。

<1ピッチ目:P7下部ノーマルルート、Ⅲ+~Ⅳ>

たまさんリード。前回、妻と行った時はほとんどリードしたので、残してきたP2ヤグラと気になるルート以外は、ほとんどをたまさんにリードしてもらうことにした。といいつつ1ピッチ目は一応リードじゃんけんをしたが。

フォローなので難なくクリア、したのだが出だしでちょっともたついた。フォローだと頭を使わず登ってしまいがちで動きが悪くなったのだろうか。そして右に回り込む木のところで膝あたりに違和感を。どうやらカサブタが剥がれて流血していたようだ。ダメージは無いがすぐに手当てをしておいた。

直上する蛇の皮5.9も登りたかったがこれは次回の宿題としようか。

<2ピッチ目:P7上部、Ⅳ~Ⅴ>

がんちゃんリード。前回は中央突破したが、今回は右側からカンテを少し回り込んで乗り込む。ちょっとしんどいなぁと思い速攻でA0をつかってしまった。ついでに言うとカンテをトラバースする感じでまだ進めそうであったが、すぐにリッジに乗りあげてしまったのはビビったからか。

どこー?

そのまま進んでボルダーのような丸い岩の終了点ではピッチを切らず勢いで乗りあがりその先の灌木でピッチを切る。この先P6までは少しだけ歩き。今回もアプローチシューズを出さずにクライミングシューズのみで乗り切った。

<3ピッチ目:P6リッジルート、Ⅳ>

たまさんリード。ここはチムニールートもあるがたまさん初見なのでリッジルートを選択。核心ともいえる上部の3m程度のフェイスも手前でピッチを切ることなく難なくクリア。前回は吹雪いてきて濡れたフェイスを全然上がれなかった。今回はちょっとチキったもののフリクションがちゃんと効いて一発で上がることが出来た。次はチムニーを登りたいが、ザックが擦れたりするのが気になりそうだ。

P6フェイス上の終了点

<4~5ピッチ目:P5北谷側ノーマルルート?、Ⅲ>

P5下部はコンテで登った。上部はたまさんリードで登る。高度感があって楽しい。このあたりで小腹が空いたので暫し休憩。ちなみにカメラはソニーのRX0M2を使っています。ズームや動画の使い勝手はかなり悪くほぼこの機能は使いませんが、さっと撮れるのと、堅牢性がありかさばらないので山で活躍してくれます。


1リットルコーラ

<6ピッチ目:P4北谷側凹角ルート、Ⅲ>

たまさんリード。少しトラバースしてビレイ点から取り付けば1ピッチで登れる。距離と高度感、それなりの難易度があり、意外と面白い。そもそもP4とP3はどこがどこなのかいまいちわかりにくい。

<7ピッチ目:P3下部ABスラブ、Ⅲ>

たまさんリード。フォローするとあんまり記憶に残らない。下部がAスラブ、上部がBスラブ?

ここー?

<8ピッチ目:P3上部チムニー、Ⅳ>

がんちゃんリード。前回苦労したチムニーとクラック。今回は濡れてないのでチムニーにアタック。出だしで一瞬左足が滑って焦るが持ちこたえる。足を使い体を上げていきクリア。ヤグラのコル手前(Cスラブ?)までめいいっぱい伸ばしてピッチを切る。P2ヤグラのコルに降りて宿題回収の準備を整える。

ここー?

尚、フリークライミング日本100岩場4(東海・関西)のトポにはP3がない。P4北谷側なのか・・・?


<9ピッチ目:P2ヤグラ、Ⅳ>

がんちゃんリード。離陸は比較的簡単。1,2歩上がったところで少しまごつくが、カムでいっぱい取って恐怖心を無くしていく。絶妙な難易度かつ、NP多用で楽しい。後半部分の右側クラックと左側狭いチムニーのようなところで難儀する。


P2ヤグラ中間点より

右からいくか左から行くか。チムニーなら体を入れられるし、落ちる恐怖心もないだろうということでそちらから行くがこれがまた難しい。まず足元の広さが絶妙で無駄にハマって抜けにくい。そして奥側は狭まっているので意外と入りこめない。

体がすっぽりハマりかなり身動きか取りづらく、ああでもない、こうでもないと試行錯誤し、なんとか体を入れて少しずつ押し上げていった。本当に少しずつ・・・。結構辛い態勢で息を切らしながら10分ほどかかっただろうか。なんとか越えることができ、終了点に到達。ヤグラから望む前尾根の景色は天気が良いこともあって絶景。これが達成感か。

P2ヤグラ終了点

セカンドビレイをしている時に、裏登山口から子供がこちらに向かってヤッホーと叫んでいる。こちらもヤッホーと応えておいた。

ノーテンション、ノーA0で登りきることができ満足の宿題回収となった。ちなみにたまさんは右側クラックから登ったようだ。多分そっちが正解。また新たな宿題を残してきたが、今回の一番の目的であるヤグラを申し分なく(苦労したが)登り切ることが出来たので良い収穫となった。ヤグラトップ(といっても本当のトップはもう一段上にあるのだが)からトラバースして降りれそうだったが、懸垂下降で終わって終了。唯一の後続PTが取り付き始めていた。下山ルートは前回同様ヤグラのコルから前壁ルンゼを下り裏登山道へ降りた。

なんだろねー

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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