龍王はそこにはいなかった
聖宝谷と書いて「しょうぼうだに」と読む。別名はドラゴンの爪痕だ。なぜなのか、それは地形図を見るとわかる。バリエーションルートなので山と高原地図にはルートが載っていないし、その独特な谷地形も見て取れない。
特徴的な谷地形 |
山行概要
日程:2021年12月6日
距離:16.9㎞、1180mD+
山行時間:8時間00分
メンバー:がんちゃん、福本、園長
山行詳細
アプローチ
大川口に駐車し、30分ほど車道を登っていく。聖宝谷への取り付きはモノレール小屋があるのでその横から。あらかじめ右岸に渡っておくのが良いだろうか。
大川口の駐車スペース |
谷の一つ目の堰堤、さっそく上がりにくい |
ここ、めちゃくちゃツララになるらしい |
駐車場に関していうと、大川口からさらに登ったところにいくらでも駐車できるのでそこでもよかったかもしれないが、12月中旬ごろからは大川口から先は通行止めになるので注意が必要。今回は凍結も特になかった。
ドラゴンの爪痕
そもそも積雪を期待してアイゼンなどを持ってきていたが、谷にはほぼ雪はなくただの重りとなる。尾根上もある程度の積雪はあるもののアイゼンを出すほどではない。
さて、聖宝谷はというとドラゴンの爪痕と言われるところまではいくつかの堰堤を越える必要がある。これが結構面倒で、基本的に右岸に踏み後があり巻くことはできるが、高巻きをする必要が出てくることも。全部右岸から越えて行ったが、左岸を行った方が良そうなところもあった。
爪痕手前からはひたすら斜度のがあるガレ場を上がっていく。とにかく足場が悪いので複数人で行く場合は落石に注意した方が良いだろう。そこそこの雪量の時にラッセルした方がはるかに楽しいコースだ。
目印の大岩、いつか落ちてきそう |
爪痕自体は右から2番目の右岸沿いを登っていった。途中2か所ほど岩登りチックなところがあったのでもちろん登る。軽くベルグラになっていてアイゼン無しだと要注意だが、登れないことはなかったので気を付けて登った。
爪の付け根 |
簡単な岩登り |
ツルツル岩 |
下山も谷を下るつもりであったが、さすがにこのザレザレは…という事で一般道で下ることを決意した。爪痕の終点には残念なことにピンクテープが付けられていた。バリエーションにピンクテープは正直冷める感覚がある。
どうしてピンクテープを付けるのか |
そうこうして尾根にあがるとそこは聖宝ノ宿跡、理源大師像というのが鎮座していた。クリスマスになると目が光るとか光らないとか。本当だろうか。
聖宝ノ宿跡 |
理源大師像 |
山頂まで一般道 |
一行は4時間15分で弥山に登り、小屋横で昼食をとった。福本は八経ヶ岳に登ったことがないというので行く?という話をしていたが紆余曲折あって行かないことに。またの機会にどうぞ。
下山は弁天の森から行者還トンネル経由で。あとはだるい車道を1時間歩いて駐車地点へ。車道はだるかったけど、ドラゴンの爪痕がいい感じに見えたのでよし。
車道から爪痕を、全貌は奥まっていて見にくいが |
1日通して天候に恵まれ風もなくなかなか良かった。なんだかんだ熊渡や川合の方からしか登ったことがなかったので短いコースでよかった。あっちは長いもん・・・。
下山路 |
追伸:基本的に谷のコースなので電波はほぼないです。尾根に上がってもあまりなかったりします。ドコモはほぼ入りませんでした。ソフトバンクは少し入るようです。マメに連絡を取る必要があるかたは注意しましょう。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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