[沢登り]御在所岳 東多古知谷 百間滝で大滝登攀 三滝川水系 2022/4/16

2022/04/16

2022年 三滝川水系 遡行記録 沢登り 日帰り山行 無雪期

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激落ちくん

企画者のダイちゃんが大滝の登攀練習をしたいと言って登ったナル谷の60m大滝。そこから1週間が経ち、大滝登攀の入門と言われている百間滝(ひゃっかんだき)こと鈴鹿の御在所岳にある東多古知谷(ひがしたこちだに)大滝を登ることとなった。あれ、そういえば私先週入門しちゃったんですけど・・・。


私の今回の役割はイケイケドンドンツッコメなキムを程々に抑えることだ(ワンコさんからの指令)。ちなみにこの滝、なぜか全裸フリーソロの滝として有名らしいが気になる人はぜひ調べて頂きたい。

遡行詳細

概要

日にち:2022年4月16日

メンバー:がんちゃん、ダイちゃん、キム

主な装備:ナッツがあると終了点構築に役立つ

開始:8時38分

終了:12時10分

トータルタイム:3時間32分


アプローチ

天気は晴れているが前日、前々日に多少雨。というか6時に雨音で目が覚めた。雨か・・・やる気が出ないなと思いながら朝ごはんを食べ再び眠りについた。7時過ぎ、起こされる。朝食は先に食べた旨を伝え、もう一度眠りにつく。これが世に言う「仏の顔も三度まで」だ。いや、「春眠暁を覚えず」かもしれないな。

鈴鹿スカイラインの冬季通行止めは解除されているが、蒼滝トンネルの工事のため通行止めが継続されていた。というわけで車で進めるのは武平峠トンネルの手前まで(滋賀側)という事が分かっていた。手前の駐車場に停め、寒いトンネルを歩き少し下ったところから表登山道へと入る。入ったらすぐ砂防ダムに下降し入渓となる。

砂防ダムだか堰堤だか

遡行詳細

入渓し直ぐに小滝に出くわす。雨は止んでいたが水温が中々に冷たく、テンションはまだ上がらないが何とか頑張って進む。というかみんな進の早くない?こちとらウォーミングアップに時間がかかるので心臓がバクバクだ。などと心の中で思っていた。


置いていかないでね


水が冷たい


ヌメりは少なくしっかりとフリクションが効くので特に危うげもなく、入渓から10分ほどで百間滝へと辿りついた。今朝までの雨で水量が心配だったがそれほど多くは無く、ほっと胸をなでおろした。全然ほっとじゃなくてコールドなのだが。まぁ私はリードするつもりは無いのでどちらでもいいが。


さて、この大滝、70mほどと聞いていたがそんなには無い気がする。先週登ったナル谷の大滝60mの方が大きく見えるのはあっちの方が横幅があったからだろうか、スケール感が全然違う。せいぜい50mぐらいでは?と思うが、どこからどこまでを一つの滝とするかあいまいなのできっと70mぐらいあるのだろう。まぁいいか。


百間滝


1ピッチ目、キムがリードする。取り付きのハングが核心だが割とすんなりと越えていった。中盤のチムニー状が結構曲者だったようで、ステミング気味に体を押し付けヨジヨジして登っていた。ヨジヨジ君、怖かっただろう・・・。その上は特に難しいこともなく無事にピッチを切った。ちなみに私はこのあと激落ち君となるのだ。


1ピッチ目ハングを越えたところ


さて、セカンドで登る私だがハングの離陸がうまくいかない。手はある程度あるのだが、足がイマイチ決まらない。あーでもないこーでもないと、ゴボウしたりして5回ぐらい落ちた。リードだったら残機10個ぐらいは減ってただろうな。


落ちるのはあかん


さらに悪いことに、クソつ冷たいヒエヒエな水流を直で受けているので手が動かなくなってきた。寒い冷たい動かないの三重苦だ。寒いと冷たいは同じだと思われるかもしれないが、私の感覚では違うのだ。


結局にっちもさっちもいかないので、一度回収したカムを設置し直し、A0という秘儀を使うことで何とか乗り越えることが出来た。その前にアッセンダーを追加し2つで登ったのは内緒にしておきたい。


1ピッチ目終了点はナッツを活用

1ピッチ目終了点には食虫植物のトウカイコモウセンゴケが自生していた。私は高校生の頃に多種多様な食虫植物を栽培していたので一目で分かり、少しテンションが上がった。なんなら今日イチでテンションが上がっていたかもしれない。ちなみにウルイも覚えた。多分すぐに忘れるけど。



自生していたトウカイコモウセンゴケ

さて、2ピッチ目だがこちらはフォローで登ってきたダイちゃんがそのままリード。離陸が結構悪く核心っぽい。


2ピッチ目出だし1段上がったところ


上部はスラブ基調だがヌメりはほとんどないのでそれほど凶悪ではなかった。とにかく水が冷たいのでさっさと上がってしまいたいと思いながら登った。冷たい寒いの2重苦。


2ピッチ目上部のスラブ


登り切った先は風が吹き下ろしていて、多少の陽は当たるものの寒かった。終了点から適当に行けば下山路となり、左岸側に10分ほど下るとルンゼらしきところに出るのでそれっぽい踏み跡をたどれば入渓点の堰堤の上に出る。


あとは懸垂で降りてしまえばハイおしまい。サクっと3時間ちょっとで遡行完了である。あとは寒い寒いと言いながら、通行止めになっている武平峠トンネルの真ん中を歩き駐車場へと帰った。ついでに西多古知谷の大滝を眺め、ああ次はあのあたりかなとか思いを馳せるのであった。


懸垂で堰堤前に下降


以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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