大滝登攀とゴルジュとナルい谷
2022年の沢始め。紀伊半島彷徨クラブの悪い大人たちにそそのかされて向かった先は、桜が満開の奈良吉野の上北山南端にある台高 備後川(びんごがわ)ナル谷である(桜渋滞は歓迎出来ない)。なーぜーかー、めっきり見なくなったグチの穴を埋めるべく、紀伊半島彷徨クラブに潜入するのであった。
遡行詳細
概要
日にち:2022年4月10日
メンバー:がんちゃん、ワンコさん、ダイちゃん、野村さん、トミーさん、ダイソン
主な装備:特筆する点無し。
開始:8時4分
終了:17時33分
トータルタイム:9時間19分
アプローチ
大滝が見えるところに駐車スペースあり。駐車スペースから適当に備後川に下降。ものの10分ほどで一筋の60m大滝の取り付きとなる。
下降路から大滝が見える |
メインの大滝 |
遡行詳細
天気は快晴。大滝の登攀は企画者のダイちゃんに全まかせで我々はフォローに徹する。当然だ、大滝なんて怖くてリードは出来やしないチキンだ。遡行グレードは2級らしいが、これは2ピッチ目からは藪を登った場合だろう。そうだ今晩はチキンカツにしよう。
大滝を見上げる面々 |
1ピッチ目は比較的簡単で左側を登り草付きでピッチを切る。2ピッチ目から傾斜が立ってきて見てる側も緊張する。ネットに転がっている記録ではブッシュに逃げているのが大半の様だが、ここは頑張って水線を突破してもらう。なんとかかんとか時間をかけて2ピッチ目も無事に突破。
リードするダイちゃん |
大滝をフォローで登るダイソン |
3ピッチ目が核心か。滝の中心を通り、水鉄砲を食らいながら登ってゆくダイちゃんを眺める。これまた中々苦労しており、待っているこっちは日差しでかなり暑かったので登っている時の水しぶき、いや水鉄砲が心地良かった。
いや、正直に言おう、昼寝していた。下を見ると虹が掛かっていて綺麗だった。ビレイしているワンコさんは大変だったろうな・・・。こちとらキンキンに冷えたコーラを飲みながら昼寝していたのだからそれはもう恨めしかったろう。
ビレイ中のワンコさん |
水しぶきを受けてのトラバースはとにかく怖い |
3ピッチ目を終え、4ピッチ目はブッシュを進み、大滝の落ち口へとトップアウトした。野村さんとトミーさんは2ピッチ目?3ピッチ目?からブッシュを進み先に落ち口で待っていた。どうやら昼寝をしていたらしい。大滝の取り付きから実に5時間弱が経過していた。恐らく2時間ぐらいは待って頂いただろうか。
大滝の落ち口に掛かる滝 |
それにしても全ピッチをリードしながら水線を突破したダイちゃんはスゴイ。今の私では時間をかけても到底無理だろう(ダイちゃんがどこぞでミスってカムを落として帰らぬカムとなっていたが仕方あるまい)。
大滝の落ち口の目の前には20mほどの滝があるが、ここは左岸を巻きしばらく進むとゴルジュへと入っていく。
ゴルジュへと進む |
その後はナル谷の名の通り、ナルい谷が続く。ちなみに「ナルい」とは「なだらか」とか「穏やか」という意味のようだ。
楽しい登攀 |
ヌルヌルなので一応確保してもらったり |
ところどころ、面白いムーブを要求される滝も現れるが基本的には確保は必要無かった。微妙な滝は一応ロープを出した。私がリードしたのは倒木がもたれかかっている滝のみで、この木がヌルヌルでなかなか苦労したが、跨いでズルズル上がりつつ、右側の岩にステミングでなんとかなった。中間支点?取ってないです(カムを渡してもらえなかったし)。
ヌルヌル倒木 |
ところどころ腰から胸まで浸からないといけない箇所があった。水温はまだまだ低くかなり冷たい。出来るだけ泳ぎたくないので、各々濡れないように必死だった。
良い。冷たい。良い。 |
気持ちの良いゴルジュ帯を超えるとナメ滝が続く。これだ、これこそがナル谷だ。ナルい。
水はまだまだ冷たいので出来るだけ濡れたくない |
そんな感じで脳みそもナルナルしながら進んでいくと水嵩も減り、いよいと林道へと上がるがあまり早く上りすぎると急斜面となり面倒なことになるようだ。
下山林道は1時間ほど続き、ナルいどころかダルい。非常にダルかったが、途中に朽ちた車などがあり廃墟マニア?そういう人には面白いかもしれない。私は道端に割いているスミレの方に興味があったが品種などは判らない。写真は撮ったがブレていたのでYAMAPだけにアップした。そもそもこのブログを見ている人は花に興味は無いだろう。
ダイソンと廃車 |
廃道マニア?なダイソンはこの日一番の目の輝きをしていた。そう、虹が掛かった滝よりもだ。
下山後はきなりの湯で温泉に入り(ナルナルではなくヌルヌル系、外湯の方が熱い)、チキンカツ定食920円を食した。ボリュームはあるがお腹が空きまくっていた私には少し物足りなかった。帰りの車でパンとグミを食べた。
米はそれほど多くない |
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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