[沢登り]激流の奥美濃 川浦谷川 海ノ溝洞 2022/6/26

2022/06/27

2022年 遡行記録 沢登り 沢泊 長良川水系 無雪期

t f B! P L

概要

日にち:2022年6月26日

メンバー:がんちゃん、ワンコさん、キム、ダイちゃん

主な装備:アブミとちょっとしたプロテクション、ダブルロープ50mx1、フローティングロープ30mx1

開始:7時29分

終了:14時39分

トータルタイム:7時間9分


アプローチ

川浦渓谷の駐車場から直ぐの橋の手前に入って、東屋横を懸垂下降して入渓。

東屋すぐそこサンクス

適当に懸垂して入渓

詳細

懸垂したら直後にゴルジュと1.5mの滝。まずこの滝を越えられないようであればその先も大分怪しいので引き返した方が良いだろう。

水量がえぐい

結論から言うと誰一人として越える事が出来なかった。なぜなのか。そう、それはこの水量である。

ワンコさんは1度来た事があるらしいが、なぜか水量に付いてはあまり口を開かない。この男、ワルである。そういうわけで、それほど雨が降ったわけでもないはずだが、圧倒的増水によってこの沢の難易度は爆上がりしていたのだ。

関西沢登り100では3級Ⅳ+となっているがどう考えても3級のそれじゃない。4級Vは間違いなくある。というか普通は諦めて帰るレベル。だがしかし、まだスタートしたばかりだし、お目当ての核心灰色CSを楽しむためにはここを越えなければならない。

そんな我々が下した決断は高巻きである。高巻きと言っても容易ではなさそうだ。右岸に一度乗り上げてみたが、懸垂は出来そうに無くどうもかなり怪しい。というわけでさらに上に登るためにヌルヌルガチクライミングであるが、めちゃくちゃ悪い。クライミングと言えばキムなので彼に任せ、なんとか巻くことが出来た。

沢靴でリードするとこちゃう

高巻きからの懸垂

その後も激流が幾度となく現れた。私は1カ所、ダイちゃんがろくに取り付く事すら出来なかった滝をリードで挑戦した。

ファイントラックの秘密兵器


秘密兵器使っても取り付くことすら出来ないダイちゃん

落ち着いて行ったら意外と取り付くことが・・・出来そうだがなかなか難しい。激流の流芯にスタンスがあるのだが、流されながら浮きながら、そんなとこに足を置くのは至難の技である。とりあえず落ち着いて着実に進み、なんとか突っ張る事が出来た。

そこからは一切のミスは許されない。1ミリでもミスったら白波が立つ窯にダイブだ。ジリジリと体を上げ進んでいき何とか乗り越える事ができた。これに関しては自分でもGOOD JOBと言いたい。成長したなと感じる瞬間であった。

落ち着いて少ない力で突破する事が出来た

ここリード出来た私えらい!

大釜5mはワンコさんがリード。あまりの水量、水圧に1度流される。小さいカチを繋いでいくらしい。マイクロカム突っ込んだりして何とかクリアしたようだが、、、大変過ぎやろ??

白いですね

ワンコさんリードで大窯の滝を

抜け口も気を抜けない、こけたら即終了。

大窯の水圧がえぐい

クライマックスはやはり最後の灰色CS3m滝だ。ワンコさんが挑戦するも、増水していつも以上に激流なそこは取り付く事すら困難である。なんとか手が届いたと思っても流れが強く安定する事が出来ず結局流されてしまう。

ラスボスのCS、水量えぐい

取り付くことさえできない。CS左に入ると戻れなくなり即死

そんな我々の最終手段、それはハンマー投げ。各々挑戦してみるがなかなかうまくいかない。それもそのはず、距離が遠すぎる。そこで大道芸ダイちゃんの出番だ。何度か繰り返すうちに精度が上がっていき、最終的には大木の上を通過しCSの隙間に引っ掛ける事に成功。これで一安心と思う事無かれ。

ハンマー投げのダイ

たとえロープがあったとしても、CSを越えるのは至難の業である。そこは分業制なのでクライマーキムの出番。アブミを駆使し、なんじゃそりゃといったムーブを繰り出しなんとかCSを乗り越える事に成功。

そんなムーブ無理です

はい、これで一安心と思う事なかれ。続く我々もフィックスされてるとは言え同じ事をしないといけないのだ。

ハンマーロープ使ってないですよね・・・?

私ですか?まずCSに取り付くのに苦労する。中間者は自力でロープを引き、取り付かないとダメなのだが流れが速すぎて腕の力が・・・しばらく粘ったが結局ダメだったのでいったん休憩し、最後にビレイで引き上げてもらう事にした。

ロープを引いても中々進めず消耗していく

と言っても、引いてもらえるのはCSの取り付きまでである。なぜかって?フローティングロープだからです。本当にありがとうございました。

そうこうして何とかCSを無事に乗り越える事が出来、まぁそれで終わるわけが無かったんですね。CSの目の前はそれはそれはもうヌルヌルの切り立った壁トラバースですよ。でもヌルヌルなんで無理です。直登です。ちなみに落ちたらCS下の濁流に飲まれて浮き上がる事も出来ず即死です。

右足滑ったら終わり

はい、キムの出番。ここはワンコショルダーで高さを稼ぎ、なんとか登ってもらいましたがキムにとってはここが核心だったかもしれないですね。本当に悪かった・・・。

これリードとか気が狂ってる

CS上の直登、ほんまに怖かった

そんな感じであとはいい感じのゴルジュや歩きを楽しみ脱渓しました。今回は泳ぎメインでしたが、そもそも増水しており一筋縄ではいきませんでした。しかし、終わってみれば満足度が高く、また各々が得意分野で分業し頑張ったお陰で無事に遡行を終える事が出来たと思います。

アオダイショウ

ニンジャっぽい

そういえば、上もウェットスーツを買いましたがちょうどいい感じで寒く無く快適でした。突っ張り感も一切無くいい買い物をしたと思います。下にカッパを着忘れましたが(インナーすらも)不要そうです。途中でダイちゃんが震えていたので、上のウェットはダイちゃんの袖無しと交換してあげました。ウェットスーツは1.5mmで充分ですね(私は寒さに強いらしいので)。

こうならない様にしたい

大窯の前で

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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