積雪記録ギネス世界一、伊吹山にドカ雪が降ったのでスノーシューで登ってきた

2020/12/20

2020年 伊吹山地 山行記録 雪山 登山 日帰り山行

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 伊吹山に魑魅魍魎が集まると聞いて

数日前、伊吹山にドカ雪が降った。どうやら今年はラニーニャ現象によってごっつ冷えるらしい。冷えるからと言って雪が多いかは不明だが。さて、金曜に妻からLINEが入った(会社で)。明日は伊吹山に行こうと。ハーン、さてはドカ雪の情報を仕入れたからラッセルトレー人ぐをしたいんだな(ニッコリ)。というわけで私は積雪情報などを集めた。ついでにTwitteを見ていると、どうやらフォロワーさんやニコニコのRTA走者たちも結構行く予定らしい。裏の情報によると8時スタートのようだ。

私はコミュ障なので知人だけなら平気だが、知らない人も含まれる大人数で登るとかはあれでそれだったので時間をずらすことに。帰りにばったり会えるかな?と思いながら、そうだ、6時ぐらいから登ればあまり人もいないだろうし、もしかしたら先行者もいないかもしれない。存分にラッセルできるじゃないか。ということで、6時に上野登山口を出発予定とした。実際は多少寝過ごして7時過ぎに出発した。余談だが雪山ではYAMAPよりヤマレコの方が使いやすいと思う(冬道表示)。

伊吹山の積雪記録と言えばギネス記録

さて、伊吹山といえば以前もこのブログで紹介した通り、積雪が多い山である。山岳観測でのギネス記録も持っているぐらいだ。詳しいことは下記記事をご覧いただきたい。



深い雪、消えるトレース、百鬼夜行

山行詳細

日程:2020年12月19日
距離:11.5㎞、1162mD+
山行時間:6時間34分
消費カロリー:2792kcal
メンバー:がんちゃん、妻

駐車場は上野登山口近くの民家の駐車場へ。500円。トイレあります。

S伊吹登山口バス停07:1307:18伊吹山上野登山口07:1907:40ひろきち地蔵07:4007:44伊吹山一合目(伊吹高原荘)07:4408:01伊吹山松尾寺08:0108:06伊吹山二合目08:0708:26徳蔵山08:2708:51中山再次郎先生像08:5109:03伊吹山四合目09:0309:17伊吹山五合目09:2409:28上平寺尾根分岐09:2809:31伊吹山六合目避難小屋09:3809:42伊吹山六合目(標識)09:4310:35伊吹山八合目10:5311:26日本武尊像(伊吹山)11:2611:30伊吹山11:3111:37日本武尊像(伊吹山)11:3811:48山頂周回道分岐・合流点12:0412:10伊吹山八合目12:1012:22伊吹山七合目12:2312:29伊吹山六合目(標識)12:3012:39伊吹山六合目避難小屋12:44上平寺尾根分岐12:4412:54伊吹山四合目12:5413:01伊吹山三合目13:0213:13徳蔵山13:1313:24伊吹山二合目13:2413:35伊吹山一合目(伊吹高原荘)13:3613:52伊吹山上野登山口13:5413:56ゴール地点G

7時過ぎにスタート、先行者がちらほらいるが、トレーニングと称しているのでいい感じのペースで登り抜いていく。ちなみに3時ごろから登り始めたフォロワーさんがいたようで、トレースは一安心だなとか甘い考えで登ることにした(真顔)。といっても山頂直下は風も強いはずで、トレースはあってもある程度消されているだろうなと思った。

上野登山口

スタート時から雪が降っていた。昨晩も積雪してるであろうから雪崩には要注意だ。余談だが、雪崩は登りだけ気を付けていればいいわけではなく、下りでも要注意だ。そして巻き込まれない、発生させないことはもちろんだが、自分が発生させた雪崩に誰かを巻き込んでしまわないことも重要だ。つまり、自分より下にいる登山者にも気を遣う必要がある。特に冬山では視界不良となり、下が見えないことが多いが、そういう場合でも下に人がいる想定で行動することが大切であろう。落石に気を付けるのと同じだ。

さて、序盤からハイペースで進む。1合目までは倒木があったりするが樹林帯なのでヌルゲーである。普通に暑いぐらいだ。

樹林帯を越えてすぐの1合目。

3合目手前からつぼ足では沈むようになったので対策を。ワカンも持ってきていたが、それなりの深さであることと、積雪したばかりで締まっていない雪なのでスノーシューを使うことにした。スノーシューはこういう時ぐらいしか使わないな。。トレッキングポールを併用。ちなみに序盤は暖かいのでノーグローブだ。素手で雪を触ってもへーきへーき。山頂直下では斜度が上がるので、スノーシューだとどうなのかはわからないが、その場で判断することにした。ちなみにどこでグローブを付けたかは記憶にない。多分6合目あたり?

前回使ったの2年前の伊吹山では・・・

さて、いい感じで進んでいくわけだが標高900mあたりで盛大に踏み抜いた。その拍子にスノーシューが片方完全に埋まった。こうなると大変である。とりあえず数分もがいたり穴を掘ったりして何とか脱出することに成功。人が二人ぐらい入れる雪洞ができた()。脱出してとりあえず進む。この脱出劇によって、後ろから追ってきていた2人ほどに抜かれたがまた抜き返してしまった。やはりペースが早めなのだろう。実際それなりに汗をかいていたし、心拍数は最大心拍の80%ぐらいは出ていたように思う。まぁトレーニングなんで。

これが時間をロスするということだ。

視界はかなり悪く、GPSも頼りにして進行方向を探る。トレース??ないですね。後ろから数人来ていたが、もちろん私のトレースでくるのでたまに微妙に方向をミスってしまって申し訳ないww

そうこうして六合目の避難小屋に到着。ここからも先頭固定で進む。フォロワーさんがつけてくれたであろうトレース跡はあるが、つぼ足だと埋まってしまって意味がないだろう。まぁある程度使わせてもらうこととする。圧倒的感謝。

六合目避難小屋、視界は良好!!なわけがない。

ここから先も視界は悪い。むしろ悪い。トレースは想定していたルートから若干西側を通っているようだが、そのまま辿っていくことに。あまり早い段階で東側にトラバースするのも、ちょっと雪崩が怖くてやめておいた。

時折振り返る

トレースは風によってすぐにかき消されていくものだ。。

直登すべし

ずっと北上すると山頂が遠ざかるので、標高1170mあたりで北東方面にトラバースしていく。約100mほど。このあたりでちょっと休憩するために先頭を妻に代わってみたりする。何度か先頭後退して回復した。ほんの少しだけ青空が見えたりした。

トラバースしながら方向転換

まばらな植生や低木は雪崩に要注意。

これが晴天の限界…雲海‥天気予報

標高1250mあたりで、一般的に通るであろう冬コースを逸れて30mほど東側に進路を取る。木が入り組んだり、スノーシューを指すと地面が露出するぐらいズルズルな斜面だったり、クラストしていたりと表情がコロコロ変わるなかなか困難なコースではあったが楽しいコースである。標高100mアップほどして尾根に上がってトレーニング終了といった感じで、あとは山頂までスノーハイクだ。

標高1340mあたり。クラストしている。

山頂に着いたら適当にブラブラして、定番のヤマトタケルくんを撮影。いい感じにエビのしっぽが成長していた。天気?ガスってるに決まってるじゃないですか。結局山頂までは4時間ほどかかった。穴にはまったりしてなければ3時間半だっただろうか・・・。

雪化粧したヤマトタケル像


風はそれほど強くなかったが長居する理由もないのでさっさと下る。下り始めて割とすぐにスノーシュー解除。適当にザックに突っ込んだので不格好だったが気にしない。

山頂散策

下っていくと三合目の小屋で魑魅魍魎、いや百鬼夜行か?RTA走者たちとスライドした。知人と少し話して、またねーって言って下る。別れ際に「大山北壁」と言われた気がした。木の成果もしれないが114514という意味だろう。1919ワイマール憲法。

奥に見えるのがいい感じだったが伝わらない

下りでは結構な数の登ってくる人とすれ違った。かなり踏み固められていたので、あの時間ならワカンもスノーシューもいらないかも。アイゼンもなくてもいけそうではある。結局、アイゼンやピッケルも持ってきていたが最後まで使うことはなかった。トレーニングだし重石は必要だよね。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。いよいよ雪山シーズンですね。皆さんご安全に!

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